条件によって処理を分ける
Excelで関数を使いだすと、他の関数と組み合わせて使う機会が非常に多いのが「IF関数」です。
そんなIF関数の使い方について解説していきます。
IF関数とは条件によって、処理を分けることができる関数です。
書式は次の通りです。
=IF(条件式,条件を満たす場合の処理,条件を満たさない場合の処理)
なお、条件を満たさない場合の処理は省略可能です。その場合は、「FALSE」と表示されます。
条件式については、比較演算子を用いて記述していきます。
比較演算子は次のとおりです。
比較演算子 | 説 明 | 使 用 例 | 表 示 (処理結果) |
A=B | AとBが等しい | =if(10=10,”○”,”✖”) | ○ |
A<B | AよりBが大きい | =if(10<10,”○”,”✖”) | ✖ |
A>B | AよりBが小さい | =if(10>10,”○”,”✖”) | ✖ |
A<=B | AがB以下 | =if(10<=10,”○”,”✖”) | ○ |
A=>B | AがB以上 | =if(10=>10,”○”,”✖”) | ○ |
A<>B | AとBが等しくない | =if(10<>10,”○”,”✖”) | ✖ |
数式に文字列を使用する場合は、”(ダブルクォーテーション)で囲いましょう。
(例)”文字列”
また、条件式にも文字列を使用することができます。

条件が複数の場合
条件によって処理を分ける場合、複数の条件で分けたい場面も多いですよね。
そういうときは、IF関数を入れ子にして入力することで複数の条件による処理を行うことができます。
=IF(条件式,IF(条件式,IF(条件式,・・・

あんまり、複数条件で入れ子にしすぎると、数式が長くなりすぎて、解読が困難になりますので、適度にしておきましょう。
また、条件式や処理結果に空白についても処理が可能です。
空白を入力する際は、「””」。ダブルクォーテーションを2つ入力するだけです。

IF関数を使う上で注意する点
よく使う関数だからこそIF関数についてしっかり理解しておきましょう。
空白は0と判定される
空白は0と判定されるため、空白と0で処理を分けたい場合は注意が必要です。

逆に、0は空白と判定されません。

大文字と小文字は区別できない
大文字と小文字は同じものとして判定されます。

全角と半角は区別される
全角と半角は区別されるため、入力する際は、どちらかに統一しておきましょう。

パッと見では気付きにくいため、ミスを起こしやすいので気を付けましょう。
スペースには要注意
氏名などでよく性と名の間に「 」スペースを入力している場合がありますが、そういう場合は注意が必要です。
全角と半角は区別されるため、「 」(全角スペース)と「 」(半角スペース複数)が混在していないか注意しましょう。
「条件に一致しているはずなのに、処理結果が違う。何故だろう?」と頭を悩ませることになりますよ。
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